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駄文を投下するゴミ箱

3件の返信, 1 voice Last updated by レンガ 1年、 2ヶ月前
4件の投稿を表示中 - 1 - 4件目 (全4件中)
  • 投稿者
    投稿
  • #1119

    レンガ
    参加者
    @renga

    ・練習
    ・没になったもの
    ・思いついたものとりとめなく

    などなど。

    #1120

    レンガ
    参加者
    @renga

     一週間の帰郷を終えて、ようやく戻ってきた自分の部屋は、やけに殺風景に見えた。良介は鍵をベッドに放り投げ、部屋の真ん中にどかっと座った。
    (そういえば、テーブルすら置いてなかったな)
     実家の居間には大きな丸テーブルがあって、必ず誰かとテーブルを囲って食事をしていた。先日帰郷したときには遠方からの親戚も集まっていたから、居間よりも広い仏間で、大きな長机を囲ったのだった。たった1日前の出来事が、もう遠い昔のようだった。
     いつからこうなったのだろう。たしか、上京したときはもっと晴れやかな気分だった。部屋の中は今よりもはるかに殺風景だったけれど、こんな虚しい感情を抱くことはなかった。新しい家具が部屋の中に運び込まれていくと、いよいよ新生活が始まるのだという実感が、期待と一緒に押し寄せてきたものだった。
    (テーブルも、それに他のものだって、そのうち買い揃えるつもりだったのに)
     一週間、一ヶ月と経つうちに、だんだんと億劫になっていった。多少不便なことはあったけれど、暮らしていけないほどではなかった。そしていつの間にか、それが当然のようになっていた。

    #1121

    レンガ
    参加者
    @renga

    「季節が変わるね」
     そう言った彼女に、僕は何と答えてよいのか分からなかった。
     僕が目線をそらすと、その先には折りたたまれた車椅子があった。これが動いているところを、もう長い間見ていない気がする。あの日貼った「合格祈願」のステッカーは、まだ肘置きのところに貼られたままだった。
    (こんなもの、貼らなければよかった)
     彼女がどんな気持ちで毎日それを見ていたのかと思うと、僕の心はぎゅっと締め付けられるように痛かった。

    #1122

    レンガ
    参加者
    @renga

     頭の奥でカチカチと、金属がぶつかり合うような音が響いている。
     目の前は真っ暗だった。手探りで周囲の様子をたしかめようとして、僕ははっと気づいた。
    (手足の感覚がない……いや、そもそも僕は今までどうやって自分を動かしていたんだっけ)
     筋肉を伸縮させて、関節の可動域内に収まるよう、手足を運ぶ。そんなことを僕は今まで、どうして何の苦労もなく行えていたのか。
     頭で考えれば考えるほど、それはひどく難しいことのように思えた。
    (僕はどうやって今まで、目でものを見ていたんだっけ。どうやって音を聞いていたっけ?)
     そこまで考えて、僕は首をかしげようとした。けれどそのやり方も分からなくて、ただ某人形のようにじっとしていることしかできなかった。ただ思考だけがぐるぐると頭の中に渦巻いている。
    (何も聞こえないのに、どうして音が分かるんだろう)
     頭の中の音は、まだカチカチカチカチと鳴り続けていた。
     

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